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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第045号       ’00−05−26★

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     新・日本人

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●五月晴れの空に鯉のぼり

 

、、という爽やかな印象が今年は無かったな、とバイクで走りながら思いました。

このところ続発した、不可解な凶悪事件のせいでそう感じられるのかも知れない。

世界中に災害をもたらしている異常気象に比べれば、我が国の天候は未だ穏やか。

それ自体に不安を感じる段階ではないようですから。 しかし、少年犯罪、

 

「応接にいとま無し」とはまさにこれか、と思わされるくらい、次々。 TVを

見ても、え?それ、どの事件の話? 焦点を定めるのに時間がかかってしまう。

しかも何やら共通性があるので、取り違えしかねない。 混乱させられますよ。

 

 

頭は良く、家族の愛情や経済的条件にも恵まれた少年が突然、悪魔に変身する、、

まるで小説にでもありそうな、いや実際、翻訳ものにそっくりのがありました。

もちろんSFですが、空想と言うには妙な現実味があって、うすら寒い読後感。

手元に置く気にならず、図書館の<ご自由にお持ち下さい>コーナー行き。

 

「今や科学技術の発達は目覚ましい。マンガに後れること僅かx年!」という

のは物質文明についてのジョークでしたが、どうやら<人間>自体も「SFに

後れること僅かy年!」まで<発達>してしまったようです。 ただ、それが

本来的語義で<目覚ましい>と言えるような姿でないのが大問題。

 

One swallow does not make a summer.  一羽のツバメが飛んで来たからもう

夏だ、なんて思っちゃいけない。 早トチリを戒めた諺ですが、オカシイ少年

がこう何人も出て来たからには、<夏>になった、と言っても間違いではない。

<ノストラダムス>は外れたが、別な形でこの世の終わりが迫りつつある、、、 

 

*   *

 

日曜日(5月7日)夜のTV10「週刊ワイドコロシアム」なるワイド番組。

当然<17歳少年>が取り上げられており、例によって<原因>が論じられて

いました。 言わせて頂くなら、無理な話。 だいたい人間は多面的、しかも

深い内面の異常。 そんな捉えがたいものを、伝聞情報だけでは、、ねえ。

 

しかしその中で、精神医学の高橋東邦医大助教授がチラリ、「家庭や社会など、

環境のせいとされがちだが、最近は遺伝子レベルでの変異という説もある」と

言われたのにはドキッ。 ところが司会者はそれに興味が無いらしく、議論を

展開させずに終わり、残念。 もしかすると、本当に大変なことなのに、、、

 

と私が思うのは、前記<SF>もそんなテーマであったし、実は約25年も前

から日本人の<変質>を懸念していたから。 <震源>は「41歳寿命説」の

西丸震哉先生でした。

 

*   *   *

 

あの衝撃的なタイトルの本が出されるずっと前、ある講演会で西丸講師の話を

聴いたのが私における始まり。 説得力を感じて、直ちに納得。 納得すれば

直ちに行動、、で、<人生前半>を早々締めくくることにもなりました。

 

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●その講話の<主人公>は「AF2」。

 

「ニトロフラン誘導体の一種。 食品添加物の合成殺菌・防腐剤として1965年

に許可され、魚介練製品、食肉ハム・ソーセージ、豆腐などに広く使われたが、

発ガン性などの危険性が指摘され、1974年全面禁止となった」代物。 それが

細菌に及ぼした魔術的な効果は、ちょっと変わった原理によるものでした。

 

つまり、細菌自体に直接作用して殺す、という効き方ではない。 その細菌の

遺伝子に変異を生じさせたのだそうです。 その結果、次の世代は、<親>と

同じ形質ではなくなる。 <親>が生きられた環境には適応できない、いわば

細菌の<バケモノ>。 だから、そこでは生きられない、死んでしまう、、、

そうさせる、きわめて強烈な<変異原>だったんですな、AF2は。

 

この物質、欧米では家畜の餌の防腐剤くらいに用いられたそうですが、何故か

我が国では、直接<人間様用>にされてしまった。 <日本的合理性>は何も

JCOの<作業合理化>が初めてとか唯一の例ではない、ということですな。 

 

で、昭和40年代、食材は<長寿命>化してほとんどケア・フリー。 折しも

の<スーパーマーケット>発展時期とも重なり、事実上全国民が体内にこれを

取り入れてしまった。 しかし、人間様も遺伝子のカタマリ。 以後、日本人

の遺伝子に変異が生じてしまったであろうことは容易に想像されます。

 

農林技官だった西丸氏が「職掌柄、国立病院には手が届いたので、、」調べた

ところ、AF2登場以来、奇形・死産・流産が激増していることが分かった由。

 

「死産だったと言われたら、一目見てから葬ろう、なんて考えちゃいけない。

それは<人間>ではないかも知れない。 見たら瞼に焼き付いて、それから先、

子供を作る勇気が無くなりますよ、、」とも。

 

人間には高度な解毒器官、肝臓があるので、細菌ほど急に 100% 死滅はしない。

体質、摂取量などに個人差もあり、影響の生じ方も様々であろう。 が、肝臓

の疲れは必然、遅かれ早かれ、多かれ少なかれ、、、 

 

 

じゃ、たいして心配すること無かろう。 もう使用禁止になったのだし、、。

 

ドッコイ、そうは行かない。 一度壊された遺伝子は元に戻らないし、名称

は全く別だろうけれど実質上<AF3>や<4>に当たるものが、その後も

使われ続けているはず。 それらによって、昔から我が民族として蓄積して

来た遺伝情報は消滅する。 残っていても、伝えられなくなる。 だから、

 

外観が日本人、日本人の親に育てられ、日本語を喋るからと言って、それを

<日本人>と呼べるのか、疑わしい。 敢えて言うなら、<新・日本人>。

 

遺伝子の損傷が進めば、(たとえば)手指が3本の人も7本の人も出てきて、

「平均、5本かな」ということにもなりかねない。 これまでの<人類>と

同じではない。 まあ、<新・人類>とでも、、。

 

そんなことで驚いたり、気味悪がる必要は無い。 ほう、3本ねえ? 爪の

手入れも早く終わりますな。 7本? そりゃ色々に使えて便利でしょう。 

 

*   *

 

悪い冗談はともかく、西丸氏が恐れたのは、肝臓障害による死者の急増です。

日々の摂食で、そのような添加物が肝臓に大きな負担を強いて行く。 近々、

我が国の死亡原因第1位になること間違いなし、と。

 

AF2より前に体が出来上がった人がそれだから、その汚染を受けて育った

世代がそれより<強い>はずが無い。 長生きは望めない。 もし<良い>

ことがあるとしたら、まあ、親と子が肩を並べて三途の川を渡れるとか、、、

 

じゃ、仲良く? いや、遺伝子が壊れて変わってしまうのは体質だけじゃない。

気質、即ち<心>にも及ぶのだ。 まあ、どうにか外見は似たとしても、親子

らしい心の通じ合いなんてものは無くなるかも知れない、、、 

 

そうか? それだったのか! 我が息子たちが時たま見せる意外な反応ぶりに、

「本当にオレの子かね?」など(一人その真実を知る)カミさんに尋ねたこと

もあったが、何とその「オレ」が彼らにAF2の洗礼を授けていたという皮肉。

 

*   *   *

 

その講演会が事業家向けだったせいか、西丸氏は「先が長くない以上、事業の

拡大や新事業の展開を考えるよりは、残りの年月をどう充実させるかに努める

べき」と結ばれ、それで私はM&Aの相手を求め、人生前半に幕を引きました、、

 

と言うほど簡単な事情ではなかったけれど、大転換。 しかしその後、一向に

<肝臓死激増>とはならず、AFxの話題も無い。 西丸先生、外れたかな?

 

いつかご本尊に確かめたいものだ、とは思っておりました。 それがたまたま

去る2月、ご近所A先生宅で実現。 <肝臓的終末>、どうなるんでしょう?

西丸先生、泰然とお答え下さいましたよ。 「ええ、もう間もなくです」。 

 

多くの宗教が<この世の終り>を想定し、それが何故かキリスト紀元2千年の

辺に集中しているわけですが、その歴史的スパンで見れば、10年やそこらは

ズレのうち、、と。 なるほど。 まあ、楽しみに?待つほかありませんな。

 

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●人間は感情の動物

 

と言うが、それ以上<環境の動物>です。 精神構造の大きな部分を<環境>

が決定する。 しかし遺伝される基本情報は、もっと根元的な部分を占める。

 

事件を論じる人々は、とかく問題人物の<環境>に着目するが、それは本質の

全く異なる相手を自分のモノサシで測るようなものだ、と私には思われます。

 

 

バスジャック少年に「日本警察伝統の説得」を試みたのもその一例。 SAT

に突入練習の時間を与える意味もあったろうが、人質の苦痛を長びかせたこと

は間違いない。 元FBIプロファイラーは、その後の<医師の説得>も最悪

の手段だった、と。 軍事評論家は、<世界標準>は<射殺>だ、としていた。

そこまで<国際的>に、Rational に、果たして我々はなり得るだろうか?

 

高橋助教授は別の番組で、その少年は<狂っている>のでなく<壊れている>

と言うべき、とされた。 これに西丸<遺伝子破壊>説を重ねてみると、

 

<人間に似てはいるが人間ではない生き物>に、<人間向きの説得>を試みた

ように思われます。 通じたら、むしろ不思議。 どんな働きかけをするにも、

その相手に通じる方法でなかったらナンセンス、自己満足でしかあるまい。 

 

相手が<どんな生き物>か、警察は<測定>したのだろうか? 人間がらみの

トラブルを処理する専門家集団なのだから、何か測定手段を備えているものと

信じたいが、その測定に基づいての<説得>であったのかね、あれは?

 

日本がすでに昔の日本でなくなったのは、日本人が昔の日本人のような日本人

ではなくなったから。 そんなことは誰でも知っているのだが、いざ何かする 

となると、、、 つい、自分のモノサシが、、、 じゃなかったのかな?

 

*   *

 

実は人間、誰しも或る程度<壊れている>のだが、一般的に我々が家庭や職場

で対面する相手は、多分それが軽微な人々であるはずです。 豊川事件の少年

も、直前までフツーに見えていたと報道されている。 しかし竹藪には、妙に

周到な準備が、、。 見て分かるような<破壊>ではない、ということですな。

 

続発、頻発、と言っても、我々の目に映るのは<氷山の一角>。 どのくらい

の数、どんな近くに潜んでいるか、滅多に知れるものではない、、と考えたら

怖くなります。 が、プロ<管理職>が怖がっていては仕事にならない。

 

そんな場合、Rational Process ではどう応じるか? 

 

すぐ思い浮かぶのは潜在的問題分析。 <原因>を求めようにも捉えどころが

無く、急には<方法>も思い浮かばない、、、 その種の事柄には、ともかく

<リスク対応策>で、可能な限りの備えを固めておくほかありません。

 

潜在的問題分析には、豊富な知識と豊富な想像力が必要。 一人で抱え込まず、

衆知を集めましょう。 それにはまず、<たたき台>が必要。 初めから完璧

を期する必要はありません。 しかし手早く、なるべく網羅的に。

 

そのためには、マスコミ情報もヒントの宝庫、極論的な仮説もアイデアの泉。

素材をどう生かすかはあなた次第です。 

                            ■竹島元一■

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